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町のドクターに聞く「健康豆知識」

Vol.2『健康寿命と骨粗しょう症』

新居浜市内のお医者さんから、季節ごとの病気やケガへの対策や対応方法、健康促進のための情報をお聞きします。

今回のテーマ
健康寿命と骨粗しょう症

医療法人ながやす整形外科クリニック
院長 永易大典

日本人の平均寿命は延び続け、世界トップクラスです。
しかし一方で、自立した生活を送れる期間「健康寿命」が、平均寿命より男性は約9年、女性は約12年も短いのです。
これは支援や介護を必要とする期間が、平均で9~12年もあるということです。
平均寿命がトップクラスと言っても、寝たきりの期間が長ければあまり自慢にはなりません。
一方、寝たきりになる原因は骨折、関節疾患など整形外科的な原因が四分の一と言われ、そのうち半分が転倒による骨折です。
病気や老化は避けられませんが、転倒や骨折は日頃の生活改善で予防できます。

転倒の原因は、筋力低下以外にも視力の衰えやバランス感覚の低下もありますが、脚の筋力を付けることは転倒を防ぐ大きな力になります。
現代の車社会では、運動不足が慢性化しています。
運動不足は筋力低下を招きます。
また加齢と共に脚の筋力は低下します。
運動不足を改善し筋力を増加、維持する事が大事です。
筋力はすぐにはつきませんから、軽い運動でも構いませんから、適度な運動を長く続けることが大事です。

また運動不足は骨粗しょう症の原因の一つになります。
骨粗しょう症とは、骨がスポンジのようにスカスカになってもろくなってしまう疾患で、骨が弱くなり骨折しやすくなります。
圧倒的に女性が多く、女性の患者は男性の約5倍で、閉経を迎える50歳代から増え始め、70歳代の女性のうち約半数が骨粗しょう症と言われています。
また、骨は加齢とともに骨を生成する細胞が衰え、骨が弱くなってきます。
しかし、運動などの刺激で骨は強くなり、骨量の減少をある程度予防する事ができます。

このように誰でも年齢を重ねると骨量や筋力は減ってしまいます。
若いうちから、老後に備えて生活習慣や運動習慣などを改善し「貯筋」「貯骨」に努めましょう。
また年配の方も手遅れではありません。
90歳代でも、適切な運動で筋力は増加することは証明されています。
骨量、筋力維持することを心がけて脚や骨の老化スピードを少しでも遅くしましょう。
そして元気で長生きしましょう。


医療法人ながやす整形外科クリニック
院長 永易大典

医療法人ながやす整形外科クリニック

整形外科・リハビリテーション

整形外科(スポーツ外来・一般診察)・リハビリ科の専門病院

新居浜市宮西町1-15