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【松山大学創立100周年】学生考案のオリジナル弁当を取材!

2023年5月29日、松山大学が創立100周年の開学記念日を迎えました。大学ではこの節目に「100周年記念学生プロジェクト」を発足、学生さんたちが地元企業とコラボしながら食の未来についても考えた「オリジナル弁当」を発表しました。

四国で最も古い歴史を持つ総合私立大学「松山大学」が、今年(2023年)創立100周年を迎えました。

 

松山大学は、現在のニッタ株式会社の創業者である新田長次郎氏の出資をもとに、正岡子規の叔父・加藤恒忠氏、衆議院議員で教育者の加藤彰廉氏ら3人によって創立された「松山高等商業学校」を起源に持ちます。

 

現在では、松山市街地にある文京キャンパスを中心に3つのキャンパスとグラウンドがあり、在籍学生数は5,000人を超える四国内でもトップクラスに大きな大学の1つです。

 

★松山大学100周年記念特設サイト

創立100周年を祝う飾り付けなどが施された松山大学・文京キャンパス(2023/5/30撮影)

文京キャンパスの飾り[1]

文京キャンパスの飾り[2]

 

100周年記念事業が進行中!

創立100周年を記念して、松山大学ではさまざまな記念事業が進行中です。

中でも注目したいのが、学生プロジェクト!

学生さんたち自身が主体的に企画立案から運営までを行い、松山大学の100周年を盛り上げるプロジェクトを進めています。

 

今回、まいぷれ新居浜・西条の編集部では、学生プロジェクトから先日発表された「ミライ弁当」について取材を行なってきました。チームリーダーである学生さんにインタビューにも答えていただきましたので、ぜひ本記事をご覧ください。

 

ミライ弁当とは?

ミライ弁当は、松大生9名からなる『ミライへ繋げ、食とSDGsチーム』の皆さんによって企画・制作されたオリジナルのお弁当です。

大学内の売り場に設置された看板。

100周年にちなみ、この100年間で在り方の変わった“食と環境の関係”について考え、これから先の100年にも“持続可能な食品システムの構築”をテーマに取り組んだ成果とのことです。

 

地元企業の協力も得て完成したミライ弁当は、2023年5月30日(火)~6月9日(金)までの期間限定で、松山大学文京キャンパス内で販売されます。

 

お弁当は大学関係者以外の一般の方も購入OKとのことです。期間限定ですが、近くにお立ち寄りの際はぜひ!

 

※1日50食限定、1個500円。

※販売は、平日のみ。

 

気になるお弁当の内容はーー

 

まずは、実際のお弁当の写真をご覧ください。

実際のミライ弁当。主食はお米で大豆ミートや鯛カツが入っています。

メニューは、以下の通り。

 

・わかめごはん

・大豆ミートハンバーグ

・愛南鯛カツ

・大学芋

・野菜(煮物やおひたしなど)

 

主食のわかめごはんには愛媛県産のお米「にこまる」を使用し、地産地消に取り組んでいます。メインのおかずであるハンバーグには、将来の食肉不足に備えて新たなタンパク源として注目される「大豆ミート」が採用されていました。

 

もう1つのメイン「愛南鯛カツ」は、愛南町役場の全面協力により提供されているそうです。愛南漁業協同組合は「MEL養殖認証」を受けており、水産資源のSDGs実現に向けて取り組んでいます。

 

副菜に大学芋を選んだ理由は「サツマイモ」です。サツマイモは、少ない農薬で育てられること、サツマイモ自体をバイオ燃料として利用する研究も行われていることから注目したそうです。

 

プロジェクトリーダーにインタビュー

学生プロジェクト『ミライへ繋げ、食とSDGsチーム』のリーダー、鈴木瑠南るなさん(法学部3年)にインタビュー取材を行いました。

プロジェクトリーダーの鈴木瑠南さん。

ーー学生プロジェクトに参加した理由を教えてください。

 

鈴木さん:

創立100周年を迎えて、これまで続いてきた100年に感謝する気持ちと、これからの100年も続いていくようにという想いを込めて参加しました。

ーー食をテーマに選んだ理由や、ミライ弁当を企画した理由は?

 

鈴木さん:

まず、未来について考えてもらうきっかけになるようなテーマにしたいと考えていました。同じプロジェクトチームに入ったメンバーたちと相談する中で「何か具体的な指標があった方がいい」という話になり、“2030年までに達成すべき17の目標”が掲げられたSDGsに着目しました。

 

SDGsという言葉は知っていてもその内容までは知らない方もまだ多く、また、特に若い世代に関心を持ってもらいたかったので、みんなにとって身近な「食」をテーマにし、お弁当という具体的な形にすることでわかりやすくSDGsを伝えられたら…と考えました。

お弁当の内容と関連の深いSDGsの番号を表示。

ーーミライ弁当の中で特に注目してほしいメニューなどはありますか?

 

鈴木さん:

主菜のハンバーグに「大豆ミート」を使っていることです。

 

地球全体の人口増加によって、豚や牛などの食肉の供給が足りなくなってきています。そこで、新たなタンパク源として注目されている大豆ミートを使用してみました。

 

SDGsの観点で言うと、2番の「飢餓をなくす」目標への貢献が期待できます。

ーー地元企業さん等とのコラボがあったと聞きましたが?

 

鈴木さん:

はい、地元の皆さんからの協力もあって完成したお弁当です。

 

マルトモ株式会社さんからは、自社製品の「鰹節屋の秘蔵だし」を無償で提供いただきました。煮物に使用しています。マルトモさん自身もSDGsに積極的な会社です。

 

メニューに「地元の魚を入れたい!」という想いには、愛南町役場さんが応えてくださり、特産品である「愛南真鯛」を無償提供していただいています。鯛カツとして入っています。

 

お弁当そのものの制作や販売は、松山大学の生活協同組合がサポートしてくれました。

チームの努力と地元の人たちの協力で完成したお弁当。

ーーメニュー以外の部分で工夫した点などはありますか?

 

鈴木さん:

お弁当の容器にもこだわっています。

容器の一部が環境に優しい「バイオマス原料のプラスチック」になっていて、SDGs12番の目標に関連しています。

 

また、松山大学の100周年記念でもあるので、のし紙風デザインの紙を巻いて、お祝い感や特別感が出るような見た目にもしています。デザインにはSDGsで使用される17色も取り入れました。

ーー販売開始の日(5月30日)を迎えての感想や意気込みはありますか?

 

鈴木さん:

ぜひ、たくさんの人に食べてほしいと思っています。

SDGsの何か1フレーズだけでも気にしていただけるきっかけにしたいです。

 

価格を1コイン(500円)に抑えたのも、少しでも多くの方に手に取ってもらえればとの判断です!

同じチームの学生さんたち自身で販売。

購入する学生たち[1]

購入する学生たち[2]

ーープロジェクトを振り返ってみてどうですか? リーダーとして気を配った部分などは?

 

鈴木さん:

学生プロジェクトは99周年だった昨年(2022年)の7月から始動しました。すべてゼロからの挑戦だったので、純粋に大変でした。SDGsや未来について考えるきっかけになる「お弁当」を作ることが一番の目標でしたが、その過程でデザインや構成についても勉強することなり、大変良い経験になりました。

 

チームとしては、4年生が2人、3年生が2人、2年生が5人と少し下級生が多めだったこともあり、意見を言いやすい環境づくりを心掛けるようにしていました。

ーー最後に、この記事を読んでいる方や同じ学生さんたちに向けて一言お願いします!

 

鈴木さん:

学生でもできることはあります!

これからの未来について、みんなで一緒に考えましょう!

 

6月3日(土)エミフルMASAKIにブース出展!

2023年6月3日(土)に、エミフルMASAKIで行われるSDGsイベント「第2回 知ろう!学ぼう!楽しもう! in エミフルMASAKI」(あいテレビ主催)に、今回取材した「ミライ弁当」の制作過程を紹介するブースが出展されます。

 

当日はプロジェクトメンバーの学生さんたちも参加して説明をしてくれるそうです。

 

残念ながら、お弁当の販売は無いそうなのですが、学生さんたちの取り組みやSDGsについて学びたい方はぜひこちらのイベントにも足をお運びください!

イベント情報

 

名称

第2回 知ろう!学ぼう!楽しもう! in エミフルMASAKI

日時

2023年6月3日(土)10:30~16:00

内容

■ミライ弁当のパネル展示、学生プロジェクトメンバーによる説明

■学生プロジェクト「100周年みきゃんキーホルダー」販売(※数量限定)

■100周年松大みきゃん登場(13:30頃と15:00頃)

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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