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私の好きな本、おすすめの本

vol.7「トットちゃんと地球っ子たち」

「『トットちゃんと地球っ子たち』黒柳徹子ユニセフ親善大使28年の全記録」(著:田沼武能)

 最近物忘れがひどくなった気がします。周りの方々に迷惑をかけているのではないかと反省するばかりです。人と約束したことを忘れ、突然思い出したりします。私も認知症がはじまったのかもしれません。
 さて、今回ご紹介する本は、報道写真家の田沼武能氏の記録写真集です。田沼さんが世界の子供たちの撮影をライフワークとして、約50年間で、120を超える国や地域を訪問されています。そして、黒柳徹子さんが1984年にユニセフの親善大使として任命され、同年アフリカのタンザニへの視察から同行取材が始まり、2011年にハイチ、そして東日本大震災の被災地への訪問と、28年間の親善訪問に同行取材した記録写真がこの本です。
 黒柳徹子さんは親善大使として、1985年ニジェール、1986年インド、1987年モザンビーク、1988年ベトナム、1988年カンボジア、2002年ソマリア、2003年シエラレオネ等々、アジア、アフリカの国内情勢の不安定かつ最貧国を毎年訪問されています。
 最初にこの写真集のぺージをめくり、やせ細った子どもたちや、母親、戦争で傷つく子どもたちを見た時、涙が止まりませんでした。自然災害や戦争の犠牲で苦しんでいる人々が世界中でなんと多いことなのか。なんと恐ろしいことが、起きているのか、本当にショックを受けました。貧困や児童労働、こども兵士、性暴力、劣悪な衛生状況、感染症、食料不足や難民問題などもっと真剣に、今、世界で起きている問題に、私たちは目を向けるべきではないかと、考えさせられました。もちろん、日本国内にも問題が多くあるのは事実です。でも、世界で起きている事実にもっと関心を持たないといけないと思います。
 最後に、黒柳徹子さんがユニセフの親善大使として、多くの最貧国を訪れ、飢えに苦しむ子どもたちを、本当に愛おしく抱く姿に感動させられました。この写真集は2012年に発行されたもので、その後も黒柳徹子さんは親善訪問を続けていらっしゃるかもしれません。私自身、ユニセフの活動にも、もっと関心を持ちたいと思います。

(新居浜市・50代女性)

『トットちゃんと地球っ子たち』黒柳徹子ユニセフ親善大使28年の全記録

書名:『トットちゃんと地球っ子たち』黒柳徹子ユニセフ親善大使28年の全記録
著:田沼 武能
発行所:株式会社新日本出版社

刊行日:2012/7/1

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