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私の好きな本、おすすめの本

vol.5「声に出して読みたい本」

『おっと合点承知之助』(齋藤孝) 他

 齋藤孝氏は子ども向けの本から、大人向けの本まで実に多数の本を出版しています。その中でも、子ども向けの本として『おっと合点承知之助』(こえにだすこどもえほん)著:齋藤孝 絵:つちだのぶこ(ほるぶ出版)の大型絵本は、楽しいことば遊びの本です。親子で読むと、おとなも子どもも楽しめる本だと思います。
 また、大人向けの本として、私は読んで感動したのは、『声に出して読みたい日本語 2』著:齋藤孝(草思社出版)です。大きな字で印刷されており読みやすく、さらに収録されているのは歌舞伎、口上、落語から古典、漢語、近代詩とそのすばらしい内容に圧倒されました。そして、その中でも特に近代詩が好きです。宮沢賢治の『雨ニモマケズ』とカール・ブッセの詩を上田敏が訳した『山のあなた』が大好きです。
 最初にこの本を図書館で見つけ、パラパラとめくった時に目に留まったのは詩でした。中学時代に教科書で習った数編の詩を目にした時、一瞬、学生時代にタイムスリップしたのです。なぜかというと、私は国語で一番好きな時間は、詩の鑑賞でした。なつかしさが込み上げてきました。さらに好きな詩を、声に出して読むことは、自分の感情を思いっきり込めて読み返すことにつながりました。なぜか、気持ちがすっきりしたのです。不思議です。
 最後に、あの『男はつらいよ』の有名な言葉も声に出して読みながら、以前映画を鑑賞したこと、そして寅さんが羨ましかったことを思い出しました。その他、『論語』『人間万事、塞翁が馬』『怪人二十面相』『走れメロス』と多彩なジャンルに感動するばかり。今後も、好きな文を、大きな声で、心を込めて読んでいきたいと思います。

(新居浜市・50代女性)

おっと合点承知之助(声にだすことばえほん)

書名:おっと合点承知之助(声にだすことばえほん)
著:斎藤 孝 絵:つちだ のぶこ
発行所:株式会社ほるぷ出版

刊行日:2003/1/1

ほるぷ出版ホームページ

声に出して読みたい日本語 2

書名:声に出して読みたい日本語 2
著者名:齋藤 孝
発行所:草思社文庫

刊行日:2011/2/4

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