地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

西条の地域情報サイト「まいぷれ」西条市

新居浜・西条の魅力再発見!

「こんな駅あったん!?」JR予讃線のワンマン列車で新居浜・西条を旅してみた

関川駅から伊予三芳駅まで11駅。地元なのに知らなかった無人駅や、ゆっくり流れる車窓の景色――車ではよく通っていたはずの場所に“いつもと違う地元”がありました。

※本記事の内容は、掲載当時の情報となります。

※料金・価格等の記載がある場合は、掲載時の税率による税込表記です。

毎日、車で当たり前のように通り過ぎている新居浜・西条の道。

でも、そのすぐ横を走るJR予讃線のワンマン列車に乗ったことがある人は、意外と少ないのではないでしょうか?

 

今回、まいぷれスタッフが関川駅から伊予三芳駅まで、各駅停車のワンマン列車に乗ってみました。

「駅どこ?」と思うような小さな無人駅、バスのように整理券を取る乗車スタイル、車では気づかなかった線路沿いの風景——。

 

見慣れているはずの街の風景なのに、列車の窓から眺めるだけで景色は意外と新鮮。

地元をゆっくり走るローカル線の旅へ出発です!

実際の車窓動画はこちら!

今回のワンマン列車旅の様子は、YouTubeにもアップしています。

まずは、旅の雰囲気をギュッと凝縮したこちらの動画をどうぞ!

 

関川駅から伊予三芳駅まで1時間10分ほどの行程を約39分にまとめています。

普段は車で通り過ぎている景色も、列車の窓から眺めると少し違って見えるかもしれません。

「駅どこ!?」から始まったワンマン列車の旅

旅の出発点は、四国中央市土居町にある「関川駅」。

新居浜市から四国中央市に入って少し進んだところにある駅です。今回はここからスタートすることで、新居浜市の端っこから西条市までの区間を旅してきました。

スマホの地図を見ながら近くまで来たものの、一瞬「どこだろう?」と迷ってしまうほど。

しばらく線路付近をうろうろしていると、小さな建物を発見。静かに風景に溶け込んでいました。

 

駅舎というよりは、昔の家の軒先を切り取ってきたかのような、壁と屋根があるだけのシンプルな「待合所」です。専門的には「上屋(うわや)」と呼ばれる形のようですが、無人駅ならではの素朴な佇まいがなんとも良い味を出しています。

関川駅(JR予讃線)の駅舎。

▲ 関川駅の様子。実はこの駅舎、あの大ヒット映画にも登場しているんです。

実はこの関川駅、大ヒット映画『すずめの戸締まり』の聖地(ロケ地モデル)の1つなんです!

九州から四国へ渡った主人公のすずめが八幡浜駅から乗った列車で辿り着いた無人駅として描かれており、作中では印象的な彼岸花とともに、駅舎や周囲の景色がそのまま再現されています。

 

そんな特別な景色をのんびり眺められるホームですが、驚くのはその幅!

奥行きが1m40cmほどしかなく、黄色い点字ブロックの後ろに立つと、スペースがほとんどありません。「(ホームから落ちますので)下がり過ぎにご注意ください」と言いたくなるような、無人駅ならではの距離感とスリル(?)が味わえます。

ワンマン列車ってどう乗るの?<乗り方・降り方>

しばらくすると、2両編成のワンマン列車が到着。

「ワンマン列車ってどうやって乗るんだろう?支払いはどうなるの?」と思っていましたが、実際に乗ってみたことで疑問解消。仕組みは意外とシンプルでした。

関川駅に停車したワンマン列車。

▲ ワンマン列車が到着。駅舎、ホーム、列車の間がとても近い!

ワンマン列車の乗り方・降り方は以下のとおり。

  1. 後ろから乗る:乗車時は、車両の後ろ側のドア付近にあるボタンを自分で押して乗車
  2. 整理券を取る:入ってすぐのところにある機械から「整理券」を取る
  3. 前から降りる:降車時は、車両の前側へ。運転士さんのいる場所に設置されている運賃箱で「整理券」と「運賃」を一緒に支払います。

路線バスの乗り方とほとんど同じというわけです。

ちなみに今回乗った列車は2両編成でしたが、開放されていたのは前側のみでした。乗車できるドアの位置に気をつけてください。

ワンマン列車の乗り口。

▲ ボタン(写真手前)を自分で押してドアを開ける。

ワンマン列車の整理券用の機械。

▲ バスのように整理券を取ることで乗車駅を証明。

特急では見えない、“ゆっくり流れる景色”

整理券を取って列車に乗り込んだところで、いざ出発!

少し進むと「北山トンネル」があり、ここを抜けると、四国中央市と新居浜市の境界あたりです。

 

窓の外に広がるのは、車で走ったことのある道路、住宅街、田んぼや畑と見慣れた景色です。でも、不思議と列車の窓から眺めるだけで少し新鮮で、車から見る風景とは違って感じられました。

関川駅を出発するワンマン列車。

▲ 関川駅を出発。

ワンマン列車の最高時速は120kmと、特急とそう大きく変わらないスピードが出るのですが、各駅に停車する旅はとてもゆったりとしていて、“移動”というより、“景色を味わう時間”に近い感覚です。

新居浜市内の駅

ここからは、新居浜市内の停車駅をご紹介!

車窓動画では、開始3分頃から多喜浜駅へ入る映像となっています。

▶️JR多喜浜駅へ入るところから動画を見る

■どこか懐かしい、昭和の面影を残す「多喜浜駅」

 

新居浜市最初の停車駅は、多喜浜駅。かつて塩田で栄えた街の歴史を見守ってきた駅です。

少しレトロで落ち着いた佇まいの駅舎や、どこかノスタルジックな待合室は、慌ただしい日常を忘れさせてくれる独特の空気感が漂っています。

 

多喜浜駅では、特急しおかぜとの行き違いのため、少し長めの停車に。

静かなホームを、特急列車が勢いよく通り抜けていきました。

▲ 多喜浜駅で特急しおかぜの通過待ち。

▲ 多喜浜駅の外観。駅構内にお弁当屋さんがある。

多喜浜駅のホームと線路。

▲ 多喜浜駅のホーム。

多喜浜駅の待合室。

▲ 多喜浜駅の待合室。

健康食工房 まる

お弁当(テイクアウト/イートイン/宅配)

お弁当・オードブルを食べたい方必見! 栄養が詰まった特製弁当!

新居浜市又野1-3 JR多喜浜駅内

■ひそかな絶景ポイント(!?)がある「新居浜駅」

 

続いて到着するのは、新居浜市の中心である新居浜駅。

今回のルートの中で最も大きな駅です。

 

「新居浜駅なら、よく知っているよ」という方も、ぜひ駅の西側にある巨大な連絡通路『出逢いロード』へ足を運んでみてください。駅の北側と南側を跨いで行き来できるこの場所、実は隠れた絶景スポットなんです。百聞は一見にしかず、まずは写真をご覧ください。

新居浜駅の「出逢いロード」からの絶景。

▲ 新居浜駅の南北を結ぶ自由通路「出逢いロード」から見る新居浜市と四国の山々。

真っ直ぐに伸びる何本もの線路と四国の雄大な山々。

貨物駅でもあるためコンテナが積み上げられており、工業都市・新居浜らしい風景が広がります。

 

また、駅前には新居浜の文化・アートの発信地「あかがねミュージアム」も。

こちらもぜひ立ち寄ってみてくださいね!

▲ 新居浜駅の外観。10年ほど前に周辺整備が進められ、駅正面に広場ができるなど開放的な場所に。

新居浜駅のホームと貨物コンテナ。

▲ 新居浜駅のホーム。ここからもコンテナが見える。

あかがねミュージアム。

▲ 駅前すぐの場所にある「あかがねミュージアム」。

あかがねミュージアム

美術館、カルチャー教室、イベントホール

「創る・学ぶ・育む」がコンセプトの総合文化施設

新居浜市坂井町2-8-1

■住所と駅名が違う?「中萩駅」のミステリー

 

新居浜市内、最後の駅は中萩駅。

実は中萩駅の住所は「大生院」ってご存知でしたか?

 

気になって調べてみたところ、この地域にはかつて「中萩村」があり、その中に大生院地区が含まれていたそうです。駅が開業した1921年当時、このエリアを代表する地名として「中萩」が採用されたのだとか。普段何気なく見ている駅名にも歴史あり、なんですね。

▲ 中萩駅のホームから見た線路。

▲ 中萩駅の外観。1971年から無人駅になった。

中萩駅の待合室。

▲ 中萩駅の待合室。

中萩駅にあった切符・運賃の回収箱。

▲ ここには切符と運賃の回収箱もありました。

西条市内の駅

中萩駅を出ると西条市へ。ここからは、西条市内の停車駅をご紹介します。

車窓動画では、15分30秒頃から伊予西条駅へ入る映像となっています。

▶️JR伊予西条駅へ入るところから動画を見る

■鉄道好きの聖地がすぐそこ!「伊予西条駅」

 

西条市に入って最初の駅は、今回のルートでは新居浜駅に並んで大きな駅となる伊予西条駅です。

駅前すぐのところに『鉄道歴史パーク in SAIJO』という4つの施設からなる観光スポットがあります。

 

四国鉄道文化館には『初代0系新幹線』と『DF50形ディーゼル機関車』の展示があり、鉄道ファン必見。さらに、新幹線の生みの親として知られ、新居浜・西条の両市に縁が深い十河信二氏の記念館も!

伊予西条駅ホーム。

▲ 伊予西条駅のホーム。

▲ 伊予西条駅の外観。駅から徒歩数分圏内にホテルも多く、観光・出張にも便利。

四国鉄道文化館。

▲ 貴重車両の展示もある四国鉄道文化館。

十河信二記念館。

▲ 日本の新幹線整備に尽力した十河信二氏の記念館。

小麦の奴隷 西条店

パン屋

JR伊予西条駅内にある、ザックザク食感の金賞(※)カレーパン

西条市大町859-1 JR伊予西条駅構内

今回、関川駅で乗った列車は「伊予西条行き」だったため、ここで乗り換えをしました。

乗り換えの時間は約8分、陸橋を渡って隣のホームへ向かいます。無事に次の駅へ向かうワンマン列車に乗り込み、出発です!

■ホームから石鎚山を臨む「石鎚山駅」

 

ここから先は、再びのんびりとした無人駅の風景が続きます。

加茂川を越えて到着するのが、石鎚山駅。今回の旅の中でも、特に印象に残った駅の一つです。

 

石鎚山駅は二本の線路の間にホームがあるタイプの駅で、周囲の見晴らしがとてもいいです。

『石鎚神社』の最寄りでもあり、ここから鳥居や口之宮本社を見ることもできます。石鎚神社へ参拝する際、“あえて列車で行く”という楽しみ方も良さそうですね。

石鎚山駅のホーム。

▲ 石鎚山駅のホーム。遮るものがなくて見晴らしがいい。

石鎚山駅の駅舎。

▲ 石鎚山駅の駅舎。風情のある佇まい。

石鎚神社への鳥居。

▲ 駅から少し出ると石鎚神社への鳥居が見える。

■静かな時間が流れる「伊予氷見(ひみ)駅」

 

続いて到着したのは、伊予氷見駅。

ここは、今回の出発駅「関川駅」のような上屋がぽつんとあるタイプの無人駅です。

 

派手さはありませんが、静かなホームとローカル線らしい空気感が心地よく、なんだか時間がゆっくり流れているようでした。こうした“何気ない駅の風景”こそ、今回の列車旅の魅力なのかもしれません。

伊予氷見駅のホーム。

▲ ワンマン列車が停まる伊予氷見駅のホーム。

待合用のイスと回収箱。

▲ 待合用のイスと回収箱がある。

伊予氷見駅の出入り口。

▲ 伊予氷見駅の出入り口部分。

■かつての賑わいを感じる「伊予小松駅」

 

列車は西条市小松町に入り、伊予小松駅へ。

伊予小松駅の開業は1923年(大正12年)と古く、かつては急行列車の一部も停車していた県内でも主要な駅の一つだったそうです。現在は無人駅ですが、その名残もあって大きな駅舎が残っています。

 

ここを出発すると列車は大きく北へと進路を変え、旧東予市方面へと向かっていきます。

伊予小松駅の駅舎。

▲ かつては有人駅だった伊予小松駅の駅舎。現在は、空きスペースを活用して塾が入っている。

伊予小松駅の待合室。

▲ 伊予小松駅の待合室。

伊予小松駅のホーム。

▲ 伊予小松駅のホームからの眺め。

■田畑が広がる中に佇む「玉之江駅」

 

伊予小松駅から北へ。田畑の広がるのどかな風景の中にぽつりと現れるのが玉之江駅です。

こちらも関川駅、伊予氷見駅と同じくホームに小さな上屋があるタイプの駅で、うっかり見落としそうですが、まさに“ローカル線の駅”といった風情。季節ごとに移り変わる地元の自然を、一番ダイレクトに感じられる駅かもしれません。

玉之江駅のホーム。

▲ 玉之江駅のホームと駅舎。

玉之江駅の時刻表。

▲ 小さいけどちゃんと時刻表などがある。

玉之江駅への出入り口。

▲ 玉之江駅への出入り口はこんな感じ。

■旧東予市エリアの主要駅、狸伝説もある「壬生川(にゅうがわ)駅」

 

続いて到着したのは壬生川駅。

新居浜駅、伊予西条駅と同じく、特急しおかぜも停車する県内の主要駅の一つです。

 

旧東予市には四国三大狸の一角「喜左衛門狸(きざえもんたぬき)」の伝説が残っています。壬生川駅から徒歩約15分ほどの場所にある『大氣味(おおきみ)神社』に祀られているので、気になる方はこちらに立ち寄ってみるのもいいかも。

壬生川駅のホーム。

▲ 旧東予市の中心部、壬生川駅のホーム。

▲ 壬生川駅の外観。駅舎に朝7時からオープンのパン屋「リトルマーメイド」があります(2026年5月現在)。

壬生川駅の改札と券売機。

▲ 特急停車駅でもあり、券売機もある。

壬生川駅のすぐ隣にある「食の創造館」。

▲ すぐ隣に「食の創造館」がある。

出発から約1時間10分――旅の終着点「伊予三芳駅」へ

壬生川駅を出て約4分。今回の旅のゴール「伊予三芳駅」へ到着しました。

こじんまりとした駅舎と駅前ロータリーが印象的な、どこか懐かしい雰囲気の駅です。

 

運転士さんが見守る中、整理券を確認して運賃を支払います。

ワンマン列車では、お釣りが出ないので両替機で1,000円を崩してから運賃箱へ。ちなみに、関川駅~伊予三芳駅までの運賃は850円でした(2026年4月時点)。

伊予三芳駅のホームとワンマン列車。

▲ 西条市内最後の停車駅「伊予三芳駅」に到着。この先は、伊予桜井駅(今治市)に停車。

伊予三芳駅の駅舎。

▲ こじんまりとしたかわいらしい駅舎がある。

伊予三芳駅の待合室。

▲ 小さいけれど中には待合室もちゃんとある。

伊予三芳駅前のロータリー。

▲ 駅舎の外には小さなロータリーが。

❇️効率の先にある、地元の「豊かさ」に会いに行こう

 

今回のワンマン列車の旅で感じたのは、毎日当たり前のように見ている新居浜・西条の風景の中にも、まだまだ知らない魅力がたくさんあるということでした。車では一瞬で通り過ぎてしまう道も、列車の窓からゆっくり眺めるだけで、違う景色のように見えてきます。

 

学生さんの通学、地域の方の通院や買い物。

ワンマン列車は、今も地域の日常を支える大切な移動手段です。

 

今回実際に乗ってみて、「こんなに気軽に利用できるんだ」と感じると同時に、こうした風景や路線がこれからも残ってほしいな、という気持ちにもなりました。

 

たまには車を降りて、のんびり列車の旅へ。

“いつもと違う地元”を探しに出かけてみると、意外な発見があるかもしれません。

✏️この記事を書いた人:まいぷれ新居浜編集部

まいぷれ新居浜は、新居浜市の暮らしを楽しくする地域情報サイトです。地元のショップやイベント、行政情報など、スタッフが実際に足を運び、市民の皆さまに役立つ「生の声」をお届けしています!

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

この記事に関するキーワード